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昭和61年 139p 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
北海の郷愁を奏でる人・小松原勝市
??匠秀夫 美術評論家
小松原勝市氏の故郷、 北海道浦臼を札幌育ちの道産子である筆者は、少年時代から知っている。 札幌から北に 向かう国鉄札沼線の主な駅は、 石狩当別、月形についで浦臼であり、2時間以上は要したかと思うが、石狩平野 のただ中にある。面積をいえば、石狩平野は関東平野につぐが、その広漠度においては、今でも全国一である。 この広さは田と畑の違いはあれ、日本では、石狩平野と十勝平野でしか実感できないものである。
なぜこうしたことを枕に書くのか、というと、小松原氏の絵を見ていての思いによる。傾向からいうと、具象 あり、半具象あり、抽象あり。ジャンルからは、風景、人物、静物、さまざま。 つまり、こうしたオンパレード は、いわば白紙のような冬になれば文字通り白一色大平野に育った者にしてくり広げられる表現の可能 性であって、本州のチマチマした山野のうちに育った者には、なかなかにその狭い具象的条件からのがれられな いのではないか。一方、ニューヨークのような自然をはずした無機的世界も、大東京にしても、なお充分にない となれば、日本において無機的な、抽象表現を生いたたす風土は、北海道を除いてはないように思われるのだ。 であるから、小松原氏が、具象から、半具象、抽象へとさまようのは、風土の必然性によってのことなのであ ろうし、またそれなればこそ、そのどれにも身をゆだねきれないのも、こうした必然性によっているのであろう。 画歴によると、戦前、 美術文化協会に出品したり、 牛島憲之の指導をうけたりしているから長いキャリアの持 ち主であるが、具象、抽象といったスタイルよりも、心象的な内面の動きが時により具象的であったり、また時 により抽象的な表現をとらせるといった趣きがあり、そうした心象風景は多分に文学的な抒情性をおびたものの ようである。 つまり具象と抽象のはざまにあって、 自己の心象風景を抒情的に奏でるといったタイプのようであ り、それにはやはり生れ育った北海道の風土に臨むと、すわり心地がよいといった趣きである。 図版53の「雪の 「疎林の海」 図版58の「赤い陽のみちる港」、 図版63の「オホーツクは白く」 等々厳しい風土のうちに、その抒情 は自然に息づくようである。
いま一つの特色は、これら北海道の心象風景から、 図版36の 「まざりたる深層心理」 とか図版40の「神と共に 作業をする」 図版41の 「爽絶」 といったより抽象的な作品に共通して、 色感の良さということが挙げられよう。 恐らくこれは生得、 天成のものであろうが、この色感の良さが、 この人の抒情的表現の武器になっていると思われる。 厳しいレアリテの追求とか非情な抽象構成といったことは、もともとこの人の望むところではなく、 心象に湧 き上がる抒情に身をゆだね、 抽象であれ、具象であれ、その内面の楽の音を絵筆に託し、 奏でるといったところ に、この人の画境があるようだ。 したがって、 裸婦であれ、フランス風景であれ、 花であれ、 対象は気のむ くままに何であっても不思議はなかろうが、やはり北海道の風土を扱ったものに、この人らしさが最もよく表れ ているようだ。 生れ、育った地への郷愁が、素直に流露するからであろう。
ところで、 北海道を扱った作品を見ていると、この人が生れ、育ったもともとの地は石狩の大平野であるから、 この平野が当然に対象となる。 が、ここは何しろ広漠度日本一の地であり、そのレアリテを執拗に表現しようと すれば、それなりの魅力が出ようが、この人の抒情的表現からはあまりの空々漠々から、 まとめにくい対象のよう である。 図版57の 「平野にあった家並み」 がこのジャンルでは面白いが、 抽象にすがっており、また図版65の 「始源第三部 墾闢の地」 では相よる男女を配する苦肉の構成になっている。
これに対して海、 港、 船の関わる北海の風情ははるかに生き生きと、 抒情が流れており、 図版55の 「遠き船の 「風景」 図版60の 「湊」、 図版69の「釧路の外海」 等々、 生気と流暢に満ちている。
小松原勝市氏よ、ここらで北海の抒情を奏でる吟遊詩人に徹してはいかがなものか。
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