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たくまずして笑いのもれる自在な境地の自伝
瀬戸内海の海賊を取り絞る役人の末裔ながら、海賊の無頼と冒険心を愛する作家
瀬戸内海の、海賊を取り締る役人の家の血を引きながら、こっぱ役人なんかより海賊の方が、ずっとロマンチックで勇壮でよい、と無頼と冒険心を大切にしてきた作家の、半生の記。激しい転変と波瀾の軌跡、ゆかりの人々との思い出を、淡々と語る自在の境地に、たくまずして笑いのこぼれる、感銘深い自伝作品。
70年生きて、私ほど多くのいい友人に恵まれている者は少いのではないだろうか。出家ということはすべてを捨離することである。恩愛までも。ところが私の場合はすべてを捨て去った後に、周りに熱い友情だけが残っていた。著者初の本格的自伝。
目次
第1部 私の履歴書(海賊の末裔か;ぐうたら祖父の血;バスコントロール;押しかけ入園;九官鳥の嫁入り;新町尋常小学校;乱読のたまもの;紀元は二千六百年;憧れの美少女;見合結婚;折紙つき良妻 ほか)
第2部 わが文学の周辺(処女作のころ;黒髪;名前のいのち;ゆるされて生きる;人間の地獄;尼僧のおしゃれ;仏の贈り物;嵯峨野へ;初のろけ;雪大文字 ほか)
レビューより
瀬戸内さんの人生の第1章は、おそらく夫と幼い子供と置いて若い男のもとに走ったところあたりだろうか。続く第2章では作家としてデビューし、売れない時代を経てやがて人気作家となったあたりが、それだろう。そして第3章の始まりは1973年、51歳での得度。そこから、新聞連載までの20年があるが、大きなページは割かれていない。
得度してからも寂聴さんは小説を書き、政治運動にも参加し、大きな災害で被災した人々に寄り添い、おそらくいくつもの章が書かれていただろう。この本には章なかばの「履歴書」と、寂聴さんが見送った人たちの、例えば井上光晴さんや平林たい子さん、荒畑寒村さん、船橋聖一さんといった先輩たちを追悼したエッセイも収められている。寂聴さんは、やはり惜しまれていなくなった。