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日本の右翼: その系譜と展望 猪野健治
右翼とは何か?危険なイメージのみが先行し、その実態や主張は報道されることが少ない。明治期から現在にいたる右翼運動の変遷をわかりやすく解説するとともに、頭山満、宮崎滔天、内田良平、北一輝から、赤尾敏、児玉誉士夫、野村秋介まで16人の思想家・運動家について紹介する。グローバリズムとナショナリズム、テロ、自衛隊、憲法…。激動のいまこそ読むべき一冊。
第1部 歴史と変遷(右翼の源流とは?;右翼と社会主義運動の衝突;昭和維新運動;敗戦と占領下の右翼;日米安保体制と右翼 ほか)
第2部 人物と思想(頭山満―大正‐昭和史の陰の支配者;宮崎滔天―アジア革命に賭けたロマンチスト;内田良平―ブラック・ドラゴンの盟主;北一輝―死刑を望んだ“魔王観音”;井上日召―“一殺多生論”の教祖 ほか)
登場する方々
頭山満、宮崎滔天、内田良平、北一輝 赤尾敏
児玉誉士夫、野村秋介 井上日召 吉田益三
笹川良一 三浦義一 星井真澄 津久井龍雄
中村武彦 西山廣喜 小島玄之 鈴木邦男
ほか多数
レビューより
昭和の右翼の本流を理解する上では、本書は貴重な資料の一つでしょう。
右翼と左翼の思想を区別する割には、その実態は心もとない。その道筋を付けてくれたのが本書である。右翼を語るにタブー視されているなか、その術が誤解を抱くにいたらなかっただけ良い。
敗戦後、GHQによって臭いものには蓋をされた日本だが、右翼や右翼と行動を共にした左翼の動きは欧米植民地の解放を願っていたことがわかる。まさに同根であったということ。世界の平和秩序を崩壊させたのが欧米の帝国主義であるが、その帝国主義を日本の一部の軍部がなぞったのが悔やまれてならない。板垣退助は爵位制度を一代限りとして受けが、これは賢明な処置である。爵位も政治家も二代、三代と続くと理念も気骨も枯れ果てて、プライドとカネだけの人間を生み出すだけである。支持する有権者も有権者だが、選挙制度改革は、多選の弊害よりも世代交代できない制度を改革するのが先決ではと、思い至った。
興味深い本だった。とくに頭山満や北一輝についての章が面白い。彼らは白人に対する対抗意識をもち、孫文の中国や朝鮮の反体制運動を支援しようと、国際的な拡がりのあるダイナミックな活動を展開した。その力強さに惹かれたし、人物の柄が大きい。戦後の流れでは児玉誉士夫の章がまあまあ面白いが、理論家としての津久井龍雄の章が印象深かった。