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「奇跡島の不思議」 平成13年 8月 文庫初版
「宇宙神の不思議」 平成17年 10月 文庫初版
「稀覯人の不思議」 2008年 10月 文庫初版
「智天使の不思議」 2012年 3月 文庫初版
「誘拐犯の不思議」 2013年 1月 文庫初版
定価 705円~895円+税 450頁~733頁
<1> 孤島に乗り込んだ美術クラブの面々の前で次々に殺人が起こる。孤島で起こる殺人は、クリスティーの「そして誰もいなくなった」を思い起こさせる。日本では有栖の「孤島パズル」綾辻行人「十角館の殺人」麻耶峰雄「夏と冬の奏鳴曲」。また見立てはクイーン「生者と死者(靴に済む老婆)」カー「帽子収集狂事件」など。本格を目指す著者らしい、本格の推理小説。幻惑の趣味も押さえ気味でありながら、それでいながら美術史と組み合わせて重厚さも有る。大学生の扱いは、むしろ有栖の月光パズルを思わせる。大学生の水乃が解決する。
<2> 学生時代のサトルの冒険第2弾。『奇跡島』で知り合った年下の友人・シオンの恋人宣子は、養護施設の前に捨てられていてそれ以前の記憶がない。義理の父母に育てられ、両親も信者となっていた宗教団体”天界神の会”の経営する老人ホームの職員となって痴呆老人などの世話をしていた。両親はすでに亡くなっていたのだが、天界神の会の病院で催眠療法を受けるうちに幼い時に、宇宙人にさらわれたという記憶を取り戻す。天界神の会とは、宇宙人の存在を信じるという特異な宗教団体であり、老人ホームには村ごと宇宙人にさらわれた記憶を持つおばあさんもいた。サトルたちは、宣子の出生の秘密を探し出すために、故郷の岡山に行くが、そこで、黒服の男に付回されたり、その過去がすべて教団と深いかかわりを持っていたことを知る。宣子の義理の母の死に不審を抱九、その上宣子が拾われた施設の院長も殺される。宣子の宇宙人にさらわれたという体験とは何だったのか?サトルの所属するサークルの宇宙人おたくの変な3人の先輩や、各章の冒頭に抜粋されているUFOのミニ知識なども長い作品をあきさせない。
<3> 著者も学生時代、手塚治虫のファンクラブの会長をしていたというし、古書展めぐりもずいぶんしているようだ。作中に、会員の一人として理工系大学の1年生で、将来推理小説家志望の若者が出てくるがその描写には面映いものを感じながら書いたのではないか。手塚治虫愛好会の会長が自宅の離れで殺され、貴重な手塚漫画の古書が盗まれた。しかもその部屋は完璧な密室に仕立てられていた。犯人はやはり手塚マニアなのだろうか?愛好会の一員である大学生水乃サトルは、第1巻「奇跡島の不思議」に関わっていたので遅れて登場するので同じ年の物語だ。犯人の推理も面白いが、手塚治虫愛好会の会員が交わす手塚治虫の薀蓄や、古書を集めるマニアの習性が面白く読める。話の中心に成る古書には2・3架空のものが設定されているが、それ以外はすべて事実が語られている。
<4> シリーズとしては異色作。”不思議”シリーズは、サトルの大学生時代の謎を解決するのだが、事件が起こったのは、サトルが生まれる前の1953年、迷宮入り事件を相談されたのが、1987年。過去の事件には完璧なアリバイがあり、時効も成立していた。1987年、軽井沢でまた事件があり、再びサトルが事件に関わる。この密室事件は比較的容易に解決されるが、犯人が残したノートには、コミック界の大御所の女性作家の名前も記されていた。犯人は、この女性に違いないが、完璧なアリバイがある。40年以上前に起こった殺人事件のアリバイを崩せるのか。異色作と言うのは、”不思議”シリーズは、サトルの大学生時代の事件を扱うのに、事件の発生は、サトルの生まれる前、そして最終決着は、サトルが社会人になったとき。スパンの長い物語。
<5> 今回は学生時代のサトルの話。心霊写真家から渡された3枚の写真。そこには、今の恋人が巻き込まれた半年前の誘拐事件の犯人が映っていた。居るわけもない時間に写る写真。その謎が解けるのか。半年前の誘拐事件が、語られる。誘拐事件と身代金の引き渡し。推理小説に慣れている人たちにはこのトリックは、バレバレだし、真犯人の想像もつくだろうが、そこに加えてホームレスの殺人事件のトリックは、むごいと思われるが、思いもつかなかった。ともかく、トリック満載の本格らしき仕立て。楽しく読ませてもらった。
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